【第4話】「てっか」はうまい!?ぞなもし

こんにちは!
みかん探偵団」、団長の越智(おち)です。

生産者の「木原さん」から、そろそろ「てっか」の時期ですよ、
と連絡が入りました。

ということで、みかん探偵!今日は「てっか」をしに行きましょう。
一緒に来て下さい!

みかん探偵
「なに!?「てっか」じゃと!?ワシは「てっか」が大好きなんじゃ!」

・・・あれ?みかん探偵、何か勘違いしてないかなぁ・・・?

みかん探偵
「さぁ、越智くん、座れ座れ!この鉄火(てっか)巻きはうまいぞなもし!」

みかん探偵!そうじゃなくて・・・みかんの「摘果(てっか)」の事ですよ。
さあ、みかん山へ行きましょう!

さて、摘果(てっか)をするため、木原さんのみかん山に到着しました。

木原さん
「みかん探偵、摘果(てっか)というのは、適切な大きさで、きれいな実を成らすために、正常に成長していない実を今のうちに取ってしまう事なんですよ。

摘果(てっか)して、玉数を減らさないと小さな実が多くなって、商品価値が無くなるんです。また、それがきっかけとなって樹のバランスが崩れ、『隔年結果(かくねんけっか)』が起こりやすくなるんです。」

木原さん
「今は荒摘果(あらてっか)といって、確実に成長しそうにない実だけをとるんです。
たとえば風や虫の被害を受けてキズのあるものや、形がおかしいもの、未成熟なものや、見ためのよくないものを落としていきます。

摘果(てっか)しながら、スリ傷や病気の元になる「枯れ枝」、そして「成り過ぎの果実」や「天成り(果実が上を向いているもの。日焼け等の被害を受けやすいため)」も除去していきます。」



みかん探偵
「ワシぁ、「てっか」といったら「鉄火巻き」の事だと思ったぞなもし・・・。まだ食べ足りんぞなもし・・・」

やれやれ、みかん探偵。摘果(てっか)の作業は、みかんの出来を左右する、とても大事な作業なんですよ。丁寧に心を込めてやってくださいよ!

結局今回も、心配の種は付きないのでした・・・。

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