【第23話】デコタンゴールの「袋掛け」は大変ぞなもし!

こんにちは、みかん探偵団・団長の越智(おち)です。

みかん探偵団へのプレゼントとなる「デコタンゴール」の様子を見に来た、みかん探偵。

ちょうど、生産者の木原(きはら)さんが「デコタンゴール」の寒さ対策のために「袋掛け」の作業をしているところでした。

木原さん
「みかん探偵!ちょうどいいところに来てくれました。
これからデコタンゴールに『袋掛け』をするところなのでいっしょにやりましょう!」

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みかん探偵
「よっしゃ、よっしゃ!なんでもゆうてくれ。なんでもやるぞなもし!
・・・しかし『袋掛け』って一体何ぞなもし?」
木原さん
「これからの寒い時期を樹上で過ごすデコタンゴールにとって、寒波は死活問題です。寒さで果皮に障害が発生したり、果実が凍ってしまう事によって水分が飛んでしまったりする事もあります。

そこで、こういった紙製や布製の袋で果実ひとつひとつをすっぽりと覆い、少しでも寒波の被害を防ぐんです。熟してきた頃を狙ってくる鳥から果実を守る効果もあるんですよ。」

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木原さん
「今回使用する紙製の袋はこうやって、袋を果実にかぶせて、入口の部分をギュッとヒモで搾ります。
みかん探偵
「なるほど・・・あそこをキュキュっとするわけぞな・・・。
これはちょっと大変そうやけど頑張るぞなもし・・・!」

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木原さん
「さあ、ではみかん探偵、袋掛けの作業を始めましょう!デコタンゴールの樹にはトゲもあるので、手を切らないように注意して下さいね。」
みかん探偵
「よーし、やってやるぞなもし!」

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みかん探偵
「トゲで手が切れるし、デコタンゴールはたくさんあるし、これはかなりキツイぞなもし・・・

みかんを作っている農家さん達の苦労が少しわかったぞなもし。」
木原さん
「みかん探偵!樹の中の方まできちんと見て、掛け忘れがないようにしてくださいよ!」

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みかん探偵
「よし、なんとか全部袋掛けが終わったぞなもし!」
木原さん
「お疲れ様です!毎年大変な作業なんですが、手伝ってもらって助かりました!」

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木原さん
「これで後は、年末〜年明けになってからデコタンゴールの収穫作業が始まります。もっと樹にならしておいた方が美味しいものができるかも知れないんですが、あまり遅く収穫すると寒波によって果実がダメになってしまう危険性や、樹が疲れてしまって翌年にあまり実がならないリスクがあるんです。」
みかん探偵
「うーむ、できる限りじっくり成らせておいて、とびっきり美味しいデコタンゴールをプレゼントにしたいぞなもし・・・」

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みかん探偵
「そうじゃ!寒さ対策はワシがなんとかするけん、2月までデコタンゴールを樹にならしておくぞなもし!」
木原さん
「ヒエーッ、2月まで・・・そんな無茶な!もし大きな寒波が来てしまったらデコタンゴールが全滅しちゃいますよ!」
みかん探偵
「大丈夫ぞなもし!ワシにまかせるんじゃ!」

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木原さん
「本当に大丈夫かなあ・・・ まあ、もし失敗した場合にはこちら側のデコタンゴールの樹をプレゼント商品として、通常通り収穫しておきますね」

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みかん探偵
「これから準備が忙しくなるぞなもし!(ぴゅーん)」

・・・今回もホウキにまたがって、どこかへ飛んでいったみかん探偵。いったい、どこに何をしにいったんでしょうか?

みかん探偵の「秘策」に期待しつつ、デコタンゴールの畑に寒波がやってこないよう、今から祈っておきましょう。

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